No.19 腸は第二の脳、お腹の声を聞こう!

最近は腸内細菌やお腹の健康ということに注目がされて来ています。アメリカにおいてもプロバイオティクス(乳酸菌などの腸内細菌)のサプリメントが大変人気があります。また体内で消化吸収を助けるエンザイム(酵素)という言葉も知られて来ています。

その様にお腹の健康というと、胃腸の消化吸収という機能に注意が行きますが、実は腸は第二の脳とも呼ばれるほど、脳と独立した独自の「考える」能力を持っているのだそうです。それは生物の進化の過程で最初に出来た臓器は45億年ほど前に出来た腔腸類に見られる腸であり、それが5億年ほど前になってやっと脳が出来るまで、からだをコントロールする脳の役割を担っていたそうです。

そして腸は今でも脳と密接につながり、主に感情を生み出しているのも実は腸の働きだとも言われている。だからストレスが溜まると胃が痛くなったり、胃腸の調子が悪くなったりもするそう。逆に美味しいものを食べたり、胃腸の調子が良いと気分が良くなるということも多い。

実際自閉症やADHDなどの脳の発達障害と言われる子供たちの多くに、胃腸の炎症などの消化器官の問題を抱えている方が多いことが確認されています。それは胃腸の問題が脳の健康に影響を及ぼしていることを示しています。

日本でもよく武道をする方などは、「丹田」に意識を集中するとか、「丹田」で呼吸をする等と言いますね。実は英語にも似た表現で、(Listen to your gut) (trust your gut)という言葉があります。gut と言うのは一般的にお腹や腸や胃腸の事をいいます。よく言うのは迷ったら最後には「お腹に聞け」とか「お腹を信じろ」と言う表現を使うんですね。

それはお腹(腸)の持つ感情が、一番本当の自分の身体が持つ気持ちを、表しているからなのかも知れませんね。

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では子供の頃の消化機能を損ねる原因は何があるでしょう?その例として以下が挙げられます。

● 食品アレルギーと食品過敏症

● アレルギー源食品を早期に与えること
(固形食、離乳食を乳児へ早く与え過ぎ)

● 出産時の帝王切開、抗生物質投与
(腸内の善玉菌の自然な繁殖を抑えてしまう)

● ワクチン、重金属、環境汚染など
(食品:カセイン、グルテン、大豆、コーンなど、
を分解する酵素の働きを阻害する)

● GMO(遺伝子組み換え食品)
(他の生物の遺伝的物質を消化器内へ取りれる事が、
体の自然な免疫機能に悪影響を与える)

● 抗生物質(病原菌から体を守り、栄養素の
吸収を助け、炎症を抑制している善玉菌を殺してしまう)

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そして健康な消化機能を持った子供に育てるためには、以下の様な点が大切です。

まず出来るだけ帝王切開や無痛出産は避け、陣痛促進剤などの薬品を使わずに自然分娩での出産を目指す。これで医薬品が胎児に与える影響を減らします。

そして子供が産まれたら出来るだけ長く母乳を与え続けることで、乳児の腸内環境を整えるのを助けます。長い期間母乳を与えられた子供の場合、注意力や多動性の問題が少なく、認知力、社交力、行動などのエリアにおいても問題が少ないというリサーチ結果も出ています。

更に離乳食や固形食は早く与えすぎない。一年間は母乳で育てて、それまでは離乳食を与えない方が良いという意見もあります。これにより乳児の消化機能が十分成長する前にアレルギーの可能性のある食品を与える可能性を減らします。

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幼児期から児童期、学童期に渡っては、口から入れるべきもの、入れるべきで無いものに注意して行きましょう。ざっと述べますと・・・

口から入れるべきもの:

● ビタミン、ミネラル、食物繊維
(野菜や果物、海藻類など、無農薬が好ましい、
また生野菜や果物には豊富な酵素が含まれます)

● 必須脂肪酸(魚、ナッツ類など)

● 良質な炭水化物(お米/玄米、オーツ麦、雑穀類など)

● 発酵食品(納豆、漬物、キムチなど)

● 水(良質な浄水器を使用するとよい)

口に入れるべきで無いもの:

● 砂糖(特に精製白砂糖、コーンシロップなど)

● 合成食品添加物 (合成着色料、合成保存料、
合成甘味料、化学調味料など)

● トランス脂肪(マーガリン、ショートニング)

● 農薬、GMO(遺伝子組み換え食品)

● 加工食品(栄養素が少なく、添加物が多い)

● アレルギー源(乳製品、小麦などアレルギーになり易いもの)

● 医薬品(抗生物質、ワクチンなど)

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では既に問題のある胃腸の健康を、回復するために役立つこととしては、上記の口から入れるべきものを中心に、食生活の改善を図る。特にビタミン、ミネラル、食物繊維、酵素が豊富な生野菜や果物は積極的に取る。更にアレルギーや脳内の炎症にも影響を与えるといわれる、グルテン(小麦など)やカセイン(乳製品)を避けることが、きっと大切ですね・・・

No. 18 子供にスポーツ、やっぱりすごいその効果!

スポーツの秋と言っても、もう既に11月。年末年始、そして冬も間近になってきました。涼しくなって来たこの季節は、やっぱり体を動かすにはちょうど良いですね。

そういう中で私は運動不足の解消と、精神の向上のために、50歳過ぎて今更ながら近くの合気道のクラブに入りました・・・といってもまだ数週間だけですが。全く初めてなので学ぶことばかりですが、気と和という精神を重んずる合気道は自分には合っている様な気がします。と、まずは継続できるように頑張っているところです。

アメリカでも空手や柔術、テコンドーやカンフーといった格闘技は人気があり、それらの道場やジムに通う子供達も沢山いるんですね。もちろん野球やサッカー、バスケットボールのチームに参加する子供達も沢山います。

もちろん大人になってからでも良いのですが、子供の頃からこれらのスポーツに参加することは、実は子供の成長にとって、とっても沢山の効果があります。もちろんスポーツや運動を楽しむことが一番大切ですが、それと同時に大人になってからも役に立つ多くの効果があるんですね。今回はそのどんな効果があるかを語っています。。。

 

*** 子供の頃からスポーツを行うことの効果 ***

身体の成長を助ける。運動をすることで筋肉や骨の成長を促し、より丈夫な骨格、からだを作ります。思春期まで、また思春期の間に日常的に運動をした人は、骨密度が高く、生涯にわたり丈夫な骨格を維持することが出来ます。

肥満を防ぐ。現在はビデオゲームやTVなど室内で過ごす子供が増え、運動不足により肥満の子供が増えています。子供の頃から運動をしている人は、生涯にわたり肥満になる可能性が低く、それに起因する心臓病や糖尿病になるリスクも低いとリサーチでは伝えています。

持久力の向上。スポーツをすることで心肺機能が鍛えられ、それは持久力の向上につながり、更に心臓病のリスクを軽減することにもつながります。

社会性を養う。特にチームで行うスポーツ等の場合は、それに参加し、共通の目的を目指し練習することでチームワーク、リーダーシップ、責任感などを養います。それらは学校や家族で得られるものと違った精神観や価値観を経験し、学ぶことにもなります。これらコミュニケーションに関わる能力は、社会に出てから最も役に立つ能力のひとつです。

精神的な成長。スポーツを行うこと、チームで共通の目的を持ち、その中での重要な役割を果たすことは自尊心を養うことにつながります。また身体を鍛えることを通して、自分自身の健康や身体により前向きなポジティブなイメージを持つことにも役立ちます。それは特に多感な思春期においては大変重要なことです。

根気や忍耐力を養う。より高いスキルや身体力を付けるためにスポーツの練習を続けること、ゲームでのプレッシャーと戦うこと、若い年齢の時にそれらを経験することは、将来より大きなチャレンジが必要の時に、忍耐強く取り組むことが出来る力を付ける事に役立ちます。

自制心を養う。スポーツや運動をすることは、身体的にも精神的にも高い自制心が必要となります。より正確に身体を動かすこと、練習やトレーニングだけでなく、生活習慣などにおいても自分の行動を抑制することが必要となります。

正しい道を歩む。スポーツを教える先生、インストラクター、コーチ、先輩など、スポーツに積極的に取り組むのは基本的にポジティブな人々が多く、それらの指導を受けることは子供達にとって大切な見本となります。ある調査ではそういった見本となる人(メンター)が身近にいる子供は、ドラッグやタバコ、お酒などに手を出すことが少なく、また学校を中退する率も減少していると伝えています。またスポーツをすることで、子供達が自分のやるべきことにフォーカス出来ることも道を踏み外す可能性を減らすことになっているようです。

健康で、忍耐強く、目標を持って、自制心と共に努力が出来る子供は、学習においても大きな能力を発揮することが出来ます。学校や受験などの勉強のみならず、社会人になってからも学ぶことは沢山あります。それらをこなし自分自身のスキルや知識、能力を伸ばすことは生涯において役に立つでしょう。

 

以上の様に、子供の時からスポーツを行うこと、チーム等に参加することは、将来に渡ってとっても大きな効果があるんです。実際、ビジネスや社会で活躍している人たちの話を聞いてみると、過去にスポーツをやっていた、また今でも積極的にやっている方々が多いんですね。

子供達がより良い人生を将来送っていけるためにも、親としてはよき指導者、よき応援者、または一緒にやっても良いかも知れませんが、子供に楽しくスポーツに参加出来るような環境をぜひ作ってあげたいですね。。。。(^^)