久し振りの帰国とお袋の入院・・・

１月末から２月上旬に掛けて約２週間、

久し振りに日本へ一時帰国しました。

理由は実は母が突然入院をしたため。

今まで元気だけが取り柄で毎朝ラジオ

体操に１０年以上休みなく通っていた

だけに、信じられませんでした。

取り急ぎ航空券を買って、留守中の

仕事の段取りをつけて、その３日後

には飛行機に乗って東京、そして実家

のある静岡へ。

そして静岡駅で弟と待ち合わせをして

病院へ直行。ベッドの上のお袋と

約２年半ぶり、久し振りの再会です。

思ったよりも顔色もよく食欲もある、

若干もの忘れは激しいですが、話も

それなりに出来て、安心しました。

そして担当医の先生から病状の説明を

CTスキャンの写真を見せながら受けま

した。なんでも腎臓と膀胱の間にある

尿管に大きな腫瘍が出来ているのだと。

事前に弟に簡単に話しは聞いてたので

何となくは予想していましたが、ガン

です。そして余命はあと一年もあるか

どうか・・・という医師のコメント。

医師の話では既に腫瘍は大き過ぎて、

手術をして取り除くことはまず無理。

そして化学療法や放射線療法も、

高齢でもあるし、効果よりも体に

対する負担の方が大きいだろうと。

現在容態は安定して来ているので、

退院をしたら、あとは上手にガンと

付き合うしかないだろうとの担当医の

コメント。

正直、実感が沸きませんでした。

お袋の姿を見ても、何だか本当かなと。

それに今まであれだけ元気だったのが

そんな急になるもんかと・・・

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兄弟で話し合って、隠していても仕方

がないだろうということで、お袋にも

腫瘍があることを伝えました。

本人は理解しているのかいないのか、

「なぜ私はここにいるの？」と繰り返し

聞いてきます。その度に私か弟が説明

をします。。。

きっと自分が倒れて病院にいること、

そしてガンがあるということを受け入

れることが出来ないのかも知れません。

私は滞在中、毎日病院へ通いお袋と

家族のこと、昔のことなどいろいろと

話をしました。お袋が若いことNHKの

のど自慢に出た！ことも初めて聞き

ました・・・ちなみに鐘はひとつしか

鳴らなかったそう(^^)

考えてみるとこうやってお袋と話を

したことって、今まで本当に無かった

んですね。だからとても新鮮な感じ

がしました。

高校を卒業して実家を離れてから、

年に一回帰ればいい方で、アメリカ

へ渡ってからは数年に一度しか親の

顔を見ることは無かったんですね。

それに弟や姉とも３人でゆっくりと

話をした事は今まで本当に無かった

けど、これを機会に本当に頻繁に連絡

を取るようになりました。

あとふるさとである静岡市街を高校の

時以来初めて自転車で移動しました。

病院近くには駿府城のあったお堀や櫓、

門、各種史跡などもあちこちにあって、

実は歴史が深いところだということも

改めて見直しました。

それに静岡は気候も人々も穏やかで、

改めてふるさと再発見をしました！

こういったことも全てお袋が入院した

おかげで体験できたことです。

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後ろ髪を引かれながらも、母と兄弟に

別れを告げてアメリカへ帰って来ました。

母の入院当初は皆、パニックぎみで

どうしよう～！という感じでしたが、

不思議なもので、母親が入院してから

現在２ヶ月近くも経ち、兄弟も今後

どう対応していこうかと冷静に相談

をしています。

近日中に退院も決まり、あとは

自宅介護をしながら食事療法にて

試してみようという方向性です。

実際私は近くにいないので、直接出来

ない所はもどかしいのですが、日本に

いる弟や姉と協力しながら、お袋の

「健康になりたい！！」という言葉を

忘れないで、精一杯の手助けをして

行きたいと思います。

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私は親父と兄を７年ほど前に相次い

で亡くした時、本当にあっという間

で２人の死に目に会えませんでした。

でも今回はお袋はまだ生きています。

お袋にも話しました「本当にこの世に

もう用が無いなら、兄貴や親父みたい

にお袋もあっという間に行ってるよ。

でもまだこうやって生きてるって事は

まだこの世に役目があるってことさ」

と・・・本当にそう思います。

先人達は言います、「ものごとには

良いも悪いも無い。受け取る側がその

出来事をどう捉えるかで良いことにも、

悪いことにもなり得る」のだと。

今回のお袋の入院とガン発病について、

これをきっかけにより家族の絆を強く、

そして自身の健康を本気で見直す

キッカケにして行こうと思います。

頑張ろう～～！！