No.19 腸は第二の脳、お腹の声を聞こう!

最近は腸内細菌やお腹の健康ということに注目がされて来ています。アメリカにおいてもプロバイオティクス(乳酸菌などの腸内細菌)のサプリメントが大変人気があります。また体内で消化吸収を助けるエンザイム(酵素)という言葉も知られて来ています。

その様にお腹の健康というと、胃腸の消化吸収という機能に注意が行きますが、実は腸は第二の脳とも呼ばれるほど、脳と独立した独自の「考える」能力を持っているのだそうです。それは生物の進化の過程で最初に出来た臓器は45億年ほど前に出来た腔腸類に見られる腸であり、それが5億年ほど前になってやっと脳が出来るまで、からだをコントロールする脳の役割を担っていたそうです。

そして腸は今でも脳と密接につながり、主に感情を生み出しているのも実は腸の働きだとも言われている。だからストレスが溜まると胃が痛くなったり、胃腸の調子が悪くなったりもするそう。逆に美味しいものを食べたり、胃腸の調子が良いと気分が良くなるということも多い。

実際自閉症やADHDなどの脳の発達障害と言われる子供たちの多くに、胃腸の炎症などの消化器官の問題を抱えている方が多いことが確認されています。それは胃腸の問題が脳の健康に影響を及ぼしていることを示しています。

日本でもよく武道をする方などは、「丹田」に意識を集中するとか、「丹田」で呼吸をする等と言いますね。実は英語にも似た表現で、(Listen to your gut) (trust your gut)という言葉があります。gut と言うのは一般的にお腹や腸や胃腸の事をいいます。よく言うのは迷ったら最後には「お腹に聞け」とか「お腹を信じろ」と言う表現を使うんですね。

それはお腹(腸)の持つ感情が、一番本当の自分の身体が持つ気持ちを、表しているからなのかも知れませんね。

—————————-

では子供の頃の消化機能を損ねる原因は何があるでしょう?その例として以下が挙げられます。

● 食品アレルギーと食品過敏症

● アレルギー源食品を早期に与えること
(固形食、離乳食を乳児へ早く与え過ぎ)

● 出産時の帝王切開、抗生物質投与
(腸内の善玉菌の自然な繁殖を抑えてしまう)

● ワクチン、重金属、環境汚染など
(食品:カセイン、グルテン、大豆、コーンなど、
を分解する酵素の働きを阻害する)

● GMO(遺伝子組み換え食品)
(他の生物の遺伝的物質を消化器内へ取りれる事が、
体の自然な免疫機能に悪影響を与える)

● 抗生物質(病原菌から体を守り、栄養素の
吸収を助け、炎症を抑制している善玉菌を殺してしまう)

————————–

そして健康な消化機能を持った子供に育てるためには、以下の様な点が大切です。

まず出来るだけ帝王切開や無痛出産は避け、陣痛促進剤などの薬品を使わずに自然分娩での出産を目指す。これで医薬品が胎児に与える影響を減らします。

そして子供が産まれたら出来るだけ長く母乳を与え続けることで、乳児の腸内環境を整えるのを助けます。長い期間母乳を与えられた子供の場合、注意力や多動性の問題が少なく、認知力、社交力、行動などのエリアにおいても問題が少ないというリサーチ結果も出ています。

更に離乳食や固形食は早く与えすぎない。一年間は母乳で育てて、それまでは離乳食を与えない方が良いという意見もあります。これにより乳児の消化機能が十分成長する前にアレルギーの可能性のある食品を与える可能性を減らします。

————————-

幼児期から児童期、学童期に渡っては、口から入れるべきもの、入れるべきで無いものに注意して行きましょう。ざっと述べますと・・・

口から入れるべきもの:

● ビタミン、ミネラル、食物繊維
(野菜や果物、海藻類など、無農薬が好ましい、
また生野菜や果物には豊富な酵素が含まれます)

● 必須脂肪酸(魚、ナッツ類など)

● 良質な炭水化物(お米/玄米、オーツ麦、雑穀類など)

● 発酵食品(納豆、漬物、キムチなど)

● 水(良質な浄水器を使用するとよい)

口に入れるべきで無いもの:

● 砂糖(特に精製白砂糖、コーンシロップなど)

● 合成食品添加物 (合成着色料、合成保存料、
合成甘味料、化学調味料など)

● トランス脂肪(マーガリン、ショートニング)

● 農薬、GMO(遺伝子組み換え食品)

● 加工食品(栄養素が少なく、添加物が多い)

● アレルギー源(乳製品、小麦などアレルギーになり易いもの)

● 医薬品(抗生物質、ワクチンなど)

——————————–

では既に問題のある胃腸の健康を、回復するために役立つこととしては、上記の口から入れるべきものを中心に、食生活の改善を図る。特にビタミン、ミネラル、食物繊維、酵素が豊富な生野菜や果物は積極的に取る。更にアレルギーや脳内の炎症にも影響を与えるといわれる、グルテン(小麦など)やカセイン(乳製品)を避けることが、きっと大切ですね・・・

No. 18 子供にスポーツ、やっぱりすごいその効果!

スポーツの秋と言っても、もう既に11月。年末年始、そして冬も間近になってきました。涼しくなって来たこの季節は、やっぱり体を動かすにはちょうど良いですね。

そういう中で私は運動不足の解消と、精神の向上のために、50歳過ぎて今更ながら近くの合気道のクラブに入りました・・・といってもまだ数週間だけですが。全く初めてなので学ぶことばかりですが、気と和という精神を重んずる合気道は自分には合っている様な気がします。と、まずは継続できるように頑張っているところです。

アメリカでも空手や柔術、テコンドーやカンフーといった格闘技は人気があり、それらの道場やジムに通う子供達も沢山いるんですね。もちろん野球やサッカー、バスケットボールのチームに参加する子供達も沢山います。

もちろん大人になってからでも良いのですが、子供の頃からこれらのスポーツに参加することは、実は子供の成長にとって、とっても沢山の効果があります。もちろんスポーツや運動を楽しむことが一番大切ですが、それと同時に大人になってからも役に立つ多くの効果があるんですね。今回はそのどんな効果があるかを語っています。。。

 

*** 子供の頃からスポーツを行うことの効果 ***

身体の成長を助ける。運動をすることで筋肉や骨の成長を促し、より丈夫な骨格、からだを作ります。思春期まで、また思春期の間に日常的に運動をした人は、骨密度が高く、生涯にわたり丈夫な骨格を維持することが出来ます。

肥満を防ぐ。現在はビデオゲームやTVなど室内で過ごす子供が増え、運動不足により肥満の子供が増えています。子供の頃から運動をしている人は、生涯にわたり肥満になる可能性が低く、それに起因する心臓病や糖尿病になるリスクも低いとリサーチでは伝えています。

持久力の向上。スポーツをすることで心肺機能が鍛えられ、それは持久力の向上につながり、更に心臓病のリスクを軽減することにもつながります。

社会性を養う。特にチームで行うスポーツ等の場合は、それに参加し、共通の目的を目指し練習することでチームワーク、リーダーシップ、責任感などを養います。それらは学校や家族で得られるものと違った精神観や価値観を経験し、学ぶことにもなります。これらコミュニケーションに関わる能力は、社会に出てから最も役に立つ能力のひとつです。

精神的な成長。スポーツを行うこと、チームで共通の目的を持ち、その中での重要な役割を果たすことは自尊心を養うことにつながります。また身体を鍛えることを通して、自分自身の健康や身体により前向きなポジティブなイメージを持つことにも役立ちます。それは特に多感な思春期においては大変重要なことです。

根気や忍耐力を養う。より高いスキルや身体力を付けるためにスポーツの練習を続けること、ゲームでのプレッシャーと戦うこと、若い年齢の時にそれらを経験することは、将来より大きなチャレンジが必要の時に、忍耐強く取り組むことが出来る力を付ける事に役立ちます。

自制心を養う。スポーツや運動をすることは、身体的にも精神的にも高い自制心が必要となります。より正確に身体を動かすこと、練習やトレーニングだけでなく、生活習慣などにおいても自分の行動を抑制することが必要となります。

正しい道を歩む。スポーツを教える先生、インストラクター、コーチ、先輩など、スポーツに積極的に取り組むのは基本的にポジティブな人々が多く、それらの指導を受けることは子供達にとって大切な見本となります。ある調査ではそういった見本となる人(メンター)が身近にいる子供は、ドラッグやタバコ、お酒などに手を出すことが少なく、また学校を中退する率も減少していると伝えています。またスポーツをすることで、子供達が自分のやるべきことにフォーカス出来ることも道を踏み外す可能性を減らすことになっているようです。

健康で、忍耐強く、目標を持って、自制心と共に努力が出来る子供は、学習においても大きな能力を発揮することが出来ます。学校や受験などの勉強のみならず、社会人になってからも学ぶことは沢山あります。それらをこなし自分自身のスキルや知識、能力を伸ばすことは生涯において役に立つでしょう。

 

以上の様に、子供の時からスポーツを行うこと、チーム等に参加することは、将来に渡ってとっても大きな効果があるんです。実際、ビジネスや社会で活躍している人たちの話を聞いてみると、過去にスポーツをやっていた、また今でも積極的にやっている方々が多いんですね。

子供達がより良い人生を将来送っていけるためにも、親としてはよき指導者、よき応援者、または一緒にやっても良いかも知れませんが、子供に楽しくスポーツに参加出来るような環境をぜひ作ってあげたいですね。。。。(^^)

No.17 1日1回、星、雲、空を見上げて夢いっぱい、元気いっぱい!

週末にパサデェナ市で開かれた天文フェアに行ってきました。この市には火星探査機を作ったNASAの施設JPLがあり、天文観測にゆかりがある場所なんですね。仮設プラネタリウムや、路上で望遠鏡を使った太陽や星の観測、惑星探査に関するブースや、世界各地にある天文台などの紹介、更に火星や土星、多くの銀河などの美しい写真などが展示され、天文好きな子供や大人達が家族で訪れていました。

久し振りにこういったイベントに参加して、子供の頃に望遠鏡で星を見たことを思い出しました。小学校の頃に兄と一緒に見た土星の輪には感動しましたね。そういった科学的なこととして星を見ることと同時に、そのはるか彼方の星や星雲を想像することは神秘的でもあり、また夢がありますね。

また今年の夏に行ったセコイア国立森林公園でのキャンプ場で家族で見た夜空には、満天の星空と天の河がくっきりと見えました。また20年以上前ですが、私がアフリカのキリマンジャロ山の山小屋で見た夜空には、それこそ星の方がその間のスペースよりも多いのではないかと思える程の星の海が広がっていました。またオーストラリアでは北半球では見られない南半球の星座が広がっていました。

そういったことを思い出すにつれ、普段ついつい星を見ること、空を見上げることを忘れている自分に気が付きました。星を見ることに限らず、昼間に空を見上げ、青空や雲を見ることは、私達の想像力や夢、それに気持ちをおおらかにする意味でも、ぜひ子供と一緒に楽しんでみたいものですね。

それに空を見上げることは、ネガティブな感情や記憶を薄めて気持ちを落ち着かせ、自然とのつながりを感じ、ストレスやうつの軽減、さらに疲れ目や視力低下の予防にも効果があるそうです。

デジタルワールドに生きる私達は、ややもすると忙しい事に価値があるかの様に感じ、ゆっくりと空を見る機会がとても少なくなっていますので、ぜひ一日一回空を見上げ、青空、雲、星を見る習慣をつけてみましょう♪ とそんなことを今回は語っています(^^;)

ポッドキャスト中でも話している、雲をみることの薦めをTEDトークでプレゼンしているギャヴィンさんという人の話も楽しいですよ。⇒ 曇りの日こそ楽しもう

img_3923

img_3911

No.16 ペンギンから学ぶ子育て♪

地球上で最も過酷な環境である南極。気温は氷点下40度にもなり、ブリザードが吹きすさぶ動物が住むには最も適さないこの環境に、ペンギン達はなぜか生きる事を選びました・・・というようなオープニングでスタートするドキュメンタリー映画、「マーチオブペンギン(邦題:皇帝ペンギン)」を、図書館でDVDを借りて娘と一緒に見ました。

2005年に話題になったこの映画、当時私は妻と一緒に同じようにDVDをレンタルして見ました。南極の美しい氷の世界、真っ青な空と真っ白な氷の映像が美しく、過酷な環境の中でペンギン達が必死に子育てをする姿が印象的でした。今回はその後、私達自信が子供を授かり9年間の子育てを経験してからなので、改めてみることでこの映画にはある意味子育てのエッセンスが詰まっている様に感じました。

過酷な環境の中で海から上がり約束の地へ向かって一列に行進を行うペンギン達の姿は、まるで人間が行進しているかのように見えます。そして約束の地で相手を探しカップルになり、交尾を行い卵を産み、その卵をオスが脚の間で数ヶ月間温め、その間に出産を終えたメスは海に戻って自身と生まれてくる子供のために食料(魚)を得て再び戻ります。しかしその道のりは遠く、途中で行き途絶えるものや、アザラシなどの敵に捕えられるものもいます。

数ヶ月間何も食べずに寒さと吹雪と戦いながら、ひたすら卵を温めるオス親のペンギン。耐えられずに途中息絶えるものもいます。しかしそれを乗り越えた後、遂に卵が孵りヒナが顔を出した瞬間、とっても可愛い子供の顔をみた瞬間のオス親の喜びは計り知れません。

しかし子供が産まれてもメス親がエサを持って戻って来ないと二人とも死んでしまいます。その内に弱いヒナは死んでしまいます。またはオス親もある時点で自分が生き残るために子供を捨てて、自分が海へ向かうという選択をしないといけません。その様な中で幸運にも食料をお腹一杯にためて戻って来たメス親に会えた親子は、その喜びを本当に表しています。本当に人間の親子と同じようです。

その後は親が交代で海へエサを獲りに行き、たった一匹の子供に食事を与え続け、大事に大事に育てます。中むつましい親子の姿に本当に心が温まります。そして子供がある程度成長した頃、それまで愛情一杯で子供を育てていた親ペンギン達はある行動に出ます・・・

この最後の親ペンギンの行動が大自然に生きる上でとっても大切だと思えます。それは最大の愛情を注いだからこそ出来ること、自身を犠牲にし、多くの危険、リスクを冒してまで子供を産み育てたからこそ出来ることなのかも知れません。

もちろんこれはペンギンという動物達が彼らの本能に基づいて行動をしていることかも知れません。でも人間も地球上に住む動物のひとつであると考えれば、とかく頭でっかちで自身の安全や権利ばかりを大事にして、本当に真剣に子育てを行っているかというと、私自身も含めて自信が無い人も多いのではないでしょうか?そんなことを考えながら、今回のポッドキャストでは語っています。。。(^^;)

参考リンク:https://www.youtube.com/watch?v=L7tWNwhSocE

No.15 子供たちの生きる未来はどんな世界?

 

インターネットを中心とする情報テクノロジーの発展は目覚しいものがありますね。スマホでメールや動画を誰でも簡単に手元で見られるなんていうのは、14、5年前には考えられませんでした。私がアメリカへ来た1998年当時にはまだポケベルを使っている人が沢山いましたし。。。

情報技術に限らず、ロボットやAI(人工知能)、ドローンやGPS、バーチャルリアリティー、ナノテクノロジーや素材技術などもすごい勢いで進歩しています。次の10年、30年、50年、100年後に実際どこまで技術が進歩し、私たちはどのような生活をその中でしているのでしょうか?私たちの子供や孫の世代にはきっと今の想像を超える変化が起きているに違いありません。

そういったテクノロジーの進化とは別に、私たちの自然に対する姿勢や取り組みにも大きな変化が起きているように思います。自然をあたかも食品や消費財を生み出す工場の様に取り扱い、大量生産と大量消費に突き進んで来た今までに対し、オーガニックや自然農法の拡大や、自然と共存する形のパーマカルチャーという農業の流れもその1つです。これは単にオーガニックや無農薬といった農業の更に先の考え、自然の力を最大限活かす持続可能な農業の形です。

ただそういった自然に回帰する流れや自然保護とう活動の中にも、既に最新のテクノロジーというのは多く利用されています。そうこれからは良い意味でテクノロジーと自然というものが共存していく社会になるのではないではないでしょうか。いやそうしていくべきであると思います。それぞれが共存し進歩することによって、きっとより良い未来、子供たちの明るい未来が実現することでしょう。

ではそれを実現するためには、今私たちは何をすべきでしょうか?どう子供たちを育てていくべきなのでしょうか?私の勝手な考えでは以下の要素が大切では無いかと考えます。

1.知識やスキルを学ぶ(教育)、2.コミュニケーション(人間関係)、3.自然との関わり(自然と健康)、4.旅行や外国(視野と体験)、5.生き方の考え(哲学)

きっともっといろいろな要素はあるでしょうが、とりあえず思いついたところを挙げてみました。日本で33年、アメリカに17年住んでみて、そして世界の10カ国以上を訪れた経験と9年間の子育てなんかを通して至った自分なりの考えをツラツラと語ってます。。。(^^)

No.14 BPAに気を付けろっ!知らず知らずに食べている有害物質

BPA(ビスフェノールA)という物質の危険性が最近注目されています。BPAはポリカーボネイトやエポキシ樹脂などのプラスチックの原材料です。それは缶詰や缶ジュースや缶コーヒー等の缶ドリンクの内側のコーティング、食品用のトレーやラップ、プラスチック製の食器や哺乳瓶などにも使用されています。

このBPAは女性ホルモンに似た働きがあり、最近のリサーチにより脳や神経、生殖機能に悪影響を与える他、ガンや心臓病、肥満などにも影響を与えることが指摘されています。特に妊娠中の女性の胎児や、成長途上の子供に対する影響は大きく、各国において規制が強化されて来ています。

実際アメリカにおいては90%以上の人々の体内には既にBPAが入り込んでいるといわれます。また生まれたばかりの子供のへその緒から調べたサンプルを調べた結果、それぞれ違った環境、地域における被験者10人の内9人の新生児からBPAが検出されました。これはBPAが胎盤を通り抜け胎児に届いている事実を表しています。

このBPAが体内に入ることを極力防ぐためには、缶詰や缶ドリンクは出来るだけ買わずにガラスボトル入りのものを選ぶことが1つの方法です。さらにBPAは熱や油に接することで食品中に溶け出てしまう可能性が高いので、プラスチック容器を電子レンジで暖めるのは危険と言えます。特に油っぽい食品の場合は要注意です・・・

と、日本においても少しずつ知られて来ているこのBPAの危険性について、今回は取り上げてみました。特にお子さんのいる家庭では知っているべきですね。ご参考になれば幸いです。

No.13 小さな子供に本物のナイフは危険?それとも自信と自立心を養うのに役立つ?

小さな子供に本物のナイフや工具を与えるなんてとんでも無い!と子供を出来るだけ危険なこと、リスクがあることから守ろうという傾向があるようです。実際12歳ぐらいになるまでナイフ(バターナイフや子供用ナイフを除いて)を使わせない親も多いよう。

ただ実は私たちが思う以上に子供たちは5、6歳の年齢から、ナイフや工具などの危険性のある道具を使う能力があるんです。そしてそれらのリスクを管理する能力もあるといいます。若い頃からそれらの本物の道具を使った経験は、彼らの自信や自立心の成長に役立つのです。

ノルウェーの大学で行われたリサーチにおいて、子供の安全性やリスクに対し柔軟なアプローチを行った場合、彼らの判断力がより正確になり、結果としてより安全性の向上につながったと報告しています。

高い場所、水辺、保護者から距離を置くこと、そして危険性のある鋭利なツール等は子供たちの身の回りに存在しています。それらから子供を隔離することよりも、彼らにそれらリスクのある経験を与えることが、結果として子供たち自身を安全にすることになるのです。

但し子供たちにナイフなどのツールを与える場合は親や保護者には若干のガイドラインが必要です。ただ道具を与えるだけでなく以下の様なポイントがあります。

1.品質のより使い勝手の良い本物の道具を与えること。切れないナイフやハサミは大人が使ってもイライラするものです。ですので品質の良い道具を子供に与えることは、子供を人として尊重することなり、それを使うことで自信にもつながるのです。但し本物であっても子供の手のサイズにあった小さなサイズ、そして木や金属で出来た作りの良いものが最適です。

2.見守ること。道具を与えたら、子供がそれを使う間は見守ってあげましょう。安全のための手袋やメガネを与えることも良いでしょう。そして使い終わったら、道具を片付けて他の人のために安全を確保する事の大切さや、一緒に作業することで共同作業のスキルを学ぶことになるでしょう。

3.プレッシャーを与えない。子供は(大人もですが)楽しくなかったら続きません。特に若い子供の集中力は短いですので、途中で飽きたり、他に気が移ることは良くあります。だからといって無理に最後まで作業を続けさせようとしてはいけません。親としては学ぶ機会、経験うる機会を与えるだけで充分と考えるべきです。

4.細かく教えない。最初に簡単に道具の使い方を教えたら、後は自分で試させましょう。自分で試すことから発見や学びが得られます。大人は教えるのではなく、子供が学ぶのをサポートするという立場に徹する姿勢が大切です。

私たちの身の周りにあるものは全て誰かが作りだしたものです。それを作り出すには多くの工具やツールが使われています。若い年齢からそれらを使うこと、そしてメカニズムを理解することは、将来に渡って学ぶことの基礎になるでしょう。

若い頃から子供にキッチンナイフを与えて一緒に料理をしてみましょう。野菜の皮剥いたり、切ったりする事、そして実際に料理をすることに関わることにより、各種の食材に興味を持ったり、料理することで家族の一員としての意識が芽生えるかも知れません。そして自分で切ったり、作った料理を自分で食べることで喜んで野菜も食べることでしょう。

・・・等々と、子供が危険性のある本物の道具を使うことについて、今回は話しています。

No.12 ボードゲーム vs ビデオゲーム!子供にはどっちがいい?

ビデオゲームやスマホゲーム、最近のポケモンGO!ブームではバーチャルなスマホゲームにも人気がありますね。そうこれらコンピューター(スマホも実際小型のコンピューター)ゲームは既に私たちの生活の一部になっている感があります。

と、そんなビデオゲームに淘汰されたかに思えていたボードゲームが、実は最近アメリカでも、そして日本でもひそかに人気が高まっているんです。日本の各地にはボードゲームカフェ等も出来ていて、毎日人々が集まって各種のボードゲームを楽しんでいるのだそう。

ボードゲームと言えば、人生ゲームやモノポリ、チェスやオセロ、囲碁、将棋等のスタンダードなものを思い出しますが、今世界中にはきっと数千種類ものボードゲームが存在しているでしょう。そういう我が家にもトランプの様なカードゲームも含めれば多分30~50種類はあるに違いありません。

では、なぜ今ボードゲームなのでしょう?ひとつは人と直接対面してプレイするということが大きいのだと思います。相手の様子を伺いながら相手の手の内を予想したり、こちらはハッタリをかませたり、お互いの感情の変化を目の当たりに感じること。それにゲームやそれ以外のことをおしゃべりしながら遊べるのも大きいですね。

また実際に存在するボードやコマ、カードやルーレット、それ以外にも様々なアイテムがボードゲームの箱の中には収まっていて、それらを取り出し実際に触れて遊ぶ訳です。この実際に触れるというのは、とかくバーチャルになりがちな現在において人々が逆に欲していることなのかも知れません。

更にボードゲームでは想像することや考えることが必要となります。次の一手を打つ事で相手がどう出るか?自分はどうするか?頭を使います。それが良い意味で頭の体操になったりチャレンジすることになるのかも知れません。

その様にボードゲームでプレイすることは、大人にとっても素晴らしい娯楽となりますが、子供の社会性や想像力などを養うことにもきっと役立つでしょう。そしてもし親子、また友達同士で共有する時間や場所というのは、子供にとって大変貴重な思い出になるに違いありません。と、ボードゲームの他の良さも含めて、このような事を今回は話しています・・・・(^^)

No.11 身近な自然を見つけよう!触れよう!

世界中で自然が失われています。人間により森林は伐採され、海にはプラスチックが散乱し、地球温暖化が進んでいます。地球温暖化の原因といわれる空気中の二酸化炭素は、1750年代に比べて40%も現在は増加していると言われます。私たちの子供が大人になるときにはもう自然は残っていないのではないか?

ただここでいう自然(ネイチャー)とは一体何を指すのでしょう?往々にして“人間が触れていないもの”という定義を使うことが多いようですが、それは本当に正しいのでしょうか?この定義を使うことによって、実は私たちは子供たちから自然を奪っているのではないでしょうか?

“人間も自然の一部である”という視点を得ると、この自然の定義が変わってきます。実は世界中に存在する人間の手が加わっていない“自然”というものには、既にたくさんの人間の手が加わっています。逆に人間も含めて多様な生物が存在する場所、それが自然だと捉えれば、自然は至るところに存在します。私たちの身の回りにも沢山あります。

将来自然を愛することが出来る人間を育むためにも、子供たちに自然に触れる機会を出来るだけ沢山提供しましょう。そのためにも身近な自然を見つけましょう。そしてそれに触れましょう。。。TEDトークのエマ・マリス(Emma Marris)さんという方のプレゼンテーションを参考に、身近な自然に触れるということをキーワードに今回は話しています。

No.9 視野が広い子供を育てるヒント!・・・群盲像を撫でる?

テクノロジーの進化やグローバル化など、世の中の移り変わるスピードがかってないほど早い現代、より幅広い視点でものごとに対応することが求められています。そういう中、より視野が広い子供、そして大人を育てるためにはどうしたら良いでしょうか?

群盲像を撫でるということわざがあります。これは目の見えない6人が象に触れて、それぞれが象というのはどの様なものかを表現するのですが、象の体の触れる箇所によって全く違う感想を持つという話です。

この話と視野が広い子供を育てることがどうつながるのでしょう?・・・なんてことを今回は話しています。

No.8 子供が元気な夏を過ごす6つのヒント!

夏休みが始まって、子供たちはどんな生活をしてるんでしょう?私たちが子供の時は、プールや川に行ってよく泳いだものです。あとはセミ取りに行ったり、川で釣りなんかもよくやりましたね。でも今の子供たちはそういった自然に触れる機会、体を動かす機会が減っているようです。

暑い~!といってもエアコンの効いた室内ばかりにいてはやっぱり体に良くありません。特にTVやPC、ゲームやスマホで子供が遊んでばかりいたら要注意です。バーチャル(仮想)な世界だけでなく、自らのからだを使うこと、体験することを目指しましょう♪

ということで、今回は夏の健康についての記事を見つけましたので、そちらを参考に子供が元気に夏を乗り切る以下の6つのヒントとしてご紹介してます~。

  1. 運動・活動レベルをアップ・・・外へ出て体を動かしましょう!
  2. 量より質の栄養補給・・・エネルギーアップの食品を食べましょう!
  3. 水分補給を欠かさない・・・手作りスポーツドリンクも活用しましょう!
  4. 親が子供の見本・・・健康的な食事と運動習慣を子供と共に作りましょう!
  5. 冷たい食べ物の活用・・・冷えたフルーツや手作りフルーツアイスは暑い夏の味方です!
  6. オーガニック野菜や果物・・・特に成長期の子供には無農薬の安全な食べ物を!

No.7 気持ちを元気に!・・・うつ予防に食べない方が良いものとは?

近年はアメリカでも日本でも精神の健康ということが言われています。特にうつ病などの精神の病は自殺の原因ともなり、日本においては15歳~39歳までの死因のトップが自殺という悲しい事実があります。確かに社会的問題や、仕事、経済、家族、恋愛関係、学校、友人など多くの原因はあるかと思いますが、合わせて食べるものにも注意してみてはいかがでしょうか?食生活が多くの病気に関係しているという事は既に間違いない事実です。

不健康な食べ物というと、ファーストフードとか甘いお菓子、コーラやソーダ等が挙がりますね。確かにそれらは肥満や糖尿病、心臓病、さらに免疫を弱くして風邪等をひき易くなる等様々な病気の原因にもなっています。そしてそれらは脳神経や精神へも影響を与え、うつ等の精神的疾患へも影響を与えているようです。

ではうつ等の予防に特に注意した方が良い食べ物は何でしょうか?一般的に多くの加工食品に含まれる砂糖、特に白砂糖、精製された小麦粉や白米やそれを使った食品、トランス脂肪、人口甘味料などが挙げられます。更に合成着色料や保存料などにも注意したいところです。

やっぱり基本は新鮮な食材、野菜や果物、魚やお肉、また玄米や全粒粉小麦粉などを使った料理や食品というところに落ち着きますね。。。

 

No.6 子供は大人の真似をして成長する・・・より良い家庭習慣のススメ♪

最近娘を見ていて、ママ(妻)に行動や言葉使いが似てきたな~と思います。一緒にいる時間長いから当然ですが、どうせなら良いところが似て欲しいですね…なんてことを言うとママに怒られそうですが。(笑)

一般的に「子は親の鏡」と言われます。子供を見れば親がどんな親か分かるということですね。で、今回は科学的なリサーチから子供の「真似る」という行動を検証していた記事をもとに、改めて大人のとる行動がいかに子供に影響を与えるかを考えています。

実は子供が大人の真似をすることが、家庭のみならず文化の継承の核になっているとも考えられるそう。何か難しい事の様な気がしますが、家庭に置き換えれば、親の習慣を子供が真似て、それをまたその子供が真似る事で、家族の習慣が代々伝わっていくという感じでしょうか。

子育て習慣や食生活についても、偏った食習慣を親が続けていると、子供も同じような食習慣で、結果的に肥満や成人病などの原因になる可能性があります。どうせ私達の子孫に代々継承するものであれば、健康的で将来の子供達にも役立つ伝統を残して行きたいものですね・・・

No.5 自然から学ぶ・・・セコイア国立森林公園のキャンプ場より♪

7月4日はアメリカの独立記念日で3連休。今回はロスから北に5時間ドライブして来たセコイア国立森林公園のキャンプ場からのレコーディングです♪

標高7200フィート(約2200m)にあるキャンプ場は、日中の日差しは強いものの、朝夕は骨にしみる寒さ!暑いロスから来たので充分な服の準備をして来ずテントの中で震えることに・・・事前のリサーチと準備はやっぱり大切だと実感。。。

樹齢が数千年、高さが数十メートルから最高100m近くにもなるジャイアントセコイアの木は本当に圧巻!しかしその根の深さはたったの4~5mと、木の高さに比較するととっても浅いんだそう。その代わり横に4000平方メートルぐらいに広がり、更に他のセコイアの根と絡み合って地下で頑丈な基盤となり、厳しい風雪にも耐えることが出来るんですね。これって人間に当てはめると、一人の力は小さいけれど、家族や友人、周りの人間とのネットワークを築いて大きな根っこにすることで、大きく逞しく成長出来ることにつながるのではないかと。

今回森林を見てまず気付くのは、枯れて茶色くなった木が本当に沢山あるということ。場所によっては40%ぐらいは茶色くなっているように見える。その理由をパークレンジャーの人に聞くと、大きな理由は2つあって、ひとつはここ10年間ぐらい西海岸で起きている慢性的な水不足による乾燥。もうひとつは東アジアから侵入して来た松の木を食い荒らすコガネムシの一種の害虫の大発生。要するに長年の乾燥により木々の健康状態が悪化し、それに害虫が襲い掛かったので、木が耐えられずに枯れてしまったということ。これはそのまま人間が水や栄養不足で健康状態を損なうと、病原菌や病気に耐えられず死んでしまうといい事と同じかと。

更に西海岸の水不足が地球温暖化が原因で、それが人間の社会活動による二酸化炭素の莫大な排出が理由であるとすれば、害虫を他からアメリカに持って来たのも人間の活動が原因だし、この大量の木々の死は人間がもたらしたものだと言える。。。

と、そんなことを森を見ながら語ってます。。。

No.4 アレルギー、頭痛、ダイエット、ガン予防まで・・・身近な万能薬とは?

暑~い夏、熱中症や脱水症状の予防に水分補給は欠かせません。でもそれだけでは無くて、水にはものすごく沢山の症状に効果があるんです。そうまさに万能薬なんですね。

からだのどんな症状や問題に効果があるかというと・・・胸焼け、頭痛、関節や腰の痛み、疲労、喘息、アレルギー、高血圧、腎臓結石、便秘、大腸がん、膀胱ガン、腎臓ガン、乳がん、肥満、等々・・・

からだに必要不可欠なものだと知ってはいても、あまりにも身近なためについつい軽く見がちな水ですが、特に不足しがちな夏だからこそ、ぜひ見直しをしてみたいものです・・・

No.3 マーガリンは体に良い?悪い?トランス脂肪とは?

日本へ行った時、コンビニに行って美味しそうなパンが並んでいました。で、そのラベルを見るとほとんど全てのものに「マーガリン」が。更にケーキやスナック、クッキー等を見ると「ショートニング」の文字が・・・買えない(涙)

植物油から作られたマーガリンが動物性のバターよりも健康に良いと信じられていたのは、既に過去の話。マーガリンやショートニング等の人工的に半固形化された植物油には、健康に悪影響を与えるトランス脂肪が含まれていて、それは心臓病や動脈硬化、アレルギーや不妊の原因にもなると言われているんです!

欧米各国では食品へのトランス脂肪の使用には、既に厳しい規制が適応されており、アメリカではトランス脂肪の含有量の表示が義務付けられていますが、残念なことに日本での対応は遅く、未だにスーパーでは沢山の種類のマーガリンが売られていますし、パンやお菓子を始め非常に多くの食品に含まれています。

パンを食べるのをあきらめて、伝統的な日本食を食べるのが理想的ですが、でもパンも美味しいですよね~、ではどうしたらよいでしょうか???なんてことを考えて見ましょう(^^)

No2. 最近「タッチ!」してますか?子供とのスキンシップ♪

最近子供との肌の触れあいがありますか?小さい時から知識を詰め込む早期教育や英才教育で「頭」を先に大きくするよりも、感情豊かな「体」を育むことで、より思いやりのある「心」を育んでみてはいかがでしょう。そのためには肌と肌が接触するスキンシップこそが大切です!抱っこにおんぶ、添い寝をしてあげることで、子供は安心感を養い、そこからより遠くへ、より困難なことに挑戦する力を育むことにつながります。

No1. ポッドキャスト始めます♪ 健康な食生活7つのヒント!

ポッドキャストでの音声の配信を始めます!健康、子育て、教育、環境などのネタを中心に、子供たちの健康な未来作りに役立つ記事、特に今日から出来る事を何かひとつでも伝えて行けたらと思います。あとはせっかくロスアンゼルスに住んでいるので、ロスでの生活やアメリカネタも少し。

子供が小さい時から健康的な食習慣を家族で続けていると、大人になってから体に悪いものを食べたいと思わないそうです。そう食育と言われる様に、より良い食習慣は子供の時から始まるのですね。